2012年6月23日土曜日

今日のソ連邦 第23号 1986年12月1日

今日のソ連邦。今回の表紙はソ連が世界に誇るチェスの世界チャンピオン、ガリー・カスパロフです。うわぁ、若い。

カスパロフは、当時まだ23歳。史上最年少のチェス世界チャンピオンとして有名でした。ソ連に限らず西欧ではチェスはスポーツの一種と見なされ、世界王座をかけた対局となるとワールドカップのように中継されます。
今日のソ連邦でも、今回の「世界チェス選手権リターンマッチ」の様子が記事になっていますが、いつになく力のこもった内容で、ノーボスチ通信の記者も、熱くなってレポートしていることが伺えます。

この時の対戦相手は、こちらもソ連のグランドマスターで、前世界チャンピオンのアナトリー・カルポフ(35)。全部で24対局という試合は、レニングラードとロンドンで行われ、7月28日から10月9日までの2ヶ月におよんだのでした。


ちなみにカスパロフ、その後はIBMのコンピュータ「ディープ・ブルー」と戦ったりしてます。現在ではチェスを引退し、ロシアで政治家に転身。民主化運動に取り組んでいるそうです。
それにしても、表紙写真の背景のアルミホイルが気になります。どういう演出なんでしょね? 

さて、今回もいろいろと盛りだくさんなのですが、話題が多様すぎてなかなかうまくまとまりません。
ハバフロスク観光にどうぞと言われてもなあ・・・。わたしも行ったことありますが、正直、あまりパッとしない街なんですよね。シベリア旅行のベースキャンプとしては便利なんでしょうけど。


とりあえず見栄え優先で「ソ連の膜工学」に関する記事をご紹介。
「膜工学って何?」と思いますが、要するにフィルター技術のことですね。水を濾過するとか、部屋の匂いを取るとか、そういう技術のハイテク版です。
相変わらず、キレイだけど肝心な部分はさっぱりわからない写し方がステキな写真です。


ソ連では生体膜というバイオテクノロジーに基づいたフィルター技術に力を入れていて、超純粋薬物やワクチンを生産していました。
当局の発表によると「製造工程に利用されるフィルター1トンに対して、3000トンの薬品材料、230トンの溶媒、172トンの界面活性剤、150トンの活性炭、260億キロカロリーの熱が節約され、同時に10万立方メートルの有害物質を水系に放出しなくて済む」とのこと。
う~む・・・・。ソ連の記事は、データだけは景気いいんですが・・・・。

その他の利用方法としては、やはり食品の保存や加工の分野が目立ちます。フィルターで酸素を除去して窒素を増やした空気を倉庫に満たし、収穫物の鮮度を保つとか、酸素濃度を高めた水による魚の養殖とか、生乳をフィルターに通して一度に数十種類の乳製品を作ることなどが行われているようです。

ついでに「科学技術ニュース」も。
【腎臓の血管の修復】は、一度、腎臓を取り出して、修復した後に体内に戻すとか。なんかブラックジャックで似たような手術があったような。
【深い地下用の作業衣】は、空調機能のある作業衣の紹介。これも似たような服を日本のメーカーでも作ってましたね。広江礼威氏がコミケで着てました。
【空気で電力を貯める】は今の日本でも応用できるかな? 堅い岩盤の中に高圧空気を閉じ込めて、必要になったら取り出して発電するというものです。水力発電の空気版ですね。
脳の中心部への旅】は、なんだかスタートレックに出てきそうな脳手術の話。超音波で頭蓋骨を通り越して患部を治療するのだそうです。
脚が出る水陸両用船】は、こういうのどうして写真を出してくれないんだよ、と文句を言いたくなる記事。詳しくは本文を参照してください。



最後は写真3点。
ボルゴグラード(旧スターリングラード)のママエフの丘にある祖国の母の像のメンテナンスに関する記事。クレーンや足場を使う代わりに山登りのスペシャリストたちに手伝ってもらったという記事です。


次は日本文学の翻訳者ボリス・ラスキン氏の記事から。ビリヤードに似た、ラトビアのゲームというのが興味深いです。日本でできるところあるのですかね?
ちなみにラスキン氏、短波ラジオを持っていて、日本のラジオ放送を聞いたりもするのだそうです。共産主義国家で海外のラジオを堂々と聞ける身分というのは、実はすごかったりします。



最後は、夢に出そうな恐いモニュメント。
初代の駐日ロシア総領事ゴシケビチの軌跡をたどる記事にあった一枚です。
このハティニ村は映画「炎628」のモデルになった村だと言われています。見てない人は見るべし。相応の覚悟を決めて。


なんか脈絡のないブログになっちまいましたが、まぁ、これがうちの通常営業ということで。
でわでわ~。

2012年6月9日土曜日

映画 アイアン・スカイ

映画「アイアン・スカイ」のプレス試写にお呼ばれして行きました。
月面ナチスの地球侵攻作戦を描いたトンデモ映画です。
ナチスの残党が南極やら火星やらで、どーたらこーたらというネタは、ミリオタやオカルト好きなら一度は妄想するバカ話ですが、まさか本気で作る奴がいるとは思いませんでした。

いや、面白かったです。
手加減するということを知らないフィンランドのユーモア・センスに、クソ真面目なジャーマン・リアリズムのテイスト、そこに底意地の悪さで知られるオーストラリアが加わって、ナチス・ネタと来れば、無事に済むはずがないのです。(一部、筆者の偏見が混ざっております)

時は2018年、アメリカ大統領選挙のキャンペーンだけのために立案された月面着陸プロジェクトが頓挫するところからストーリーは始まります。そこで宇宙飛行士が見たものは、1945年に滅びたはずのナチス第三帝国。彼らは月の裏側に秘密基地を作り、逆襲の機会を虎視眈々と狙っていたのでした。

極悪非道のナチスが、ついにその牙をむく!
しかし、心配ご無用。地球にはこれまた残虐無比で・・・でも、近頃はちょっと落ち目のアメリカ合衆国がふんぞり返っていたのでした。

この映画に出てくる合衆国大統領は、アメリカのジリノフスキー、サラ・ペイリンがモデル。そのクズっぷりは、映画史に残る史上最低の人物です。他にもさまざまなキャラが登場しますが、マトモな奴がいねぇ。
そう、ナチスはバカだが、アメリカはウルトラ・バカ。国連にもロクな奴がいません。でも、ヒロインのレナーテ・リヒター(ユリア・ディーツェ)は、かわいいぞ。

もちろん、史実にもとづくナチス・ネタや、それ以外のパロディなども満載され、SF的なガジェットもてんこ盛り。決して潤沢な予算で作られているわけではないので、時折、チープな部分もありますが、ここまでやれば大したものです。というか、「その辺でやめておけ」とツッコミ入れたくなることも。

日本では9月公開。見る人を選ぶ映画であることは確かですが、こんな酔狂なブログにおいでくださる方々にはオススメです。あ、劇場へお越しの際は、是非とも茶色のシャツに黒いネクタイを・・・ゲフンゲフン!

公式日本語サイトはこちら



2012年5月31日木曜日

今日のソ連邦 第19号 1986年10月1日 その2

えーと、続きです。今回はモルダビアのコルホーズ市場の話題。モルダビアは現在のモルドバ共和国ですね。
さて、ここで紹介されているコルホーズ市場とは、別名“Рынок”(ルイノク)と呼ばれているもので、日本語では自由市場などとも訳されています。

このページに載っている豊かな食料品は当局のヤラセでも誇張でもありません。ソ連だって「ある所にはある」のです。品質もよく、新鮮で、当時のソ連が、実は肥沃な大地に恵まれていたことを物語るものです。

しかし、ここで売られてるものは、バカ高いことでも有名でした。手元の資料(80年代初頭)によると、冬場のモスクワで品薄の時期は、トマトやキュウリが1キログラムで8ルーブルから10ルーブル(2500~3000円)。ホウレンソウ一把が3ルーブル(1000円)と、日本の基準でもとんでもない値段だということがわかります。
モスクワなど都市部の住人の中には、急病人が出た時しか、ルイノクは利用しないと決めていた人もいたのだそうです。

こうした新鮮な農作物は、コルホーズで働く人々の“自由耕作地”で生産されたものです。もしかしたら…とグーグルアースで調べてみたら、ありました。
ウスリースクの近くですが、道路に沿って並んでいる家がわかりますか? その後ろに広がる小さな短冊状の土地が、自由耕作地の名残です。いや、今もあるんだなあ。

平均すると0.5ヘクタールぐらいで、一応、国家から借りている土地ということになります。ソ連全体から見たら、全耕地面積の3%にも満たない、この狭い土地が、当時のソ連人民の胃袋を支えていました。一説によるとジャガイモは総生産量の61%。野菜や肉、牛乳もそれぞれ29%、卵は34%もの比率を占めていたというからハンパじゃありません。

ちなみに国営商店は“Магазин”(マガジン)と呼ばれています。パン、肉、野菜、酒類、牛乳・乳製品といったように、カテゴリーごとに分かれていて、まとめて買おうにも一軒ずつ回らなくてはいけないという不便さ。しかも品切れ状態は当たり前で、運良くあっても品質の悪いものだったりしたそうです。
ソ連では輸送や保管の分野が制度的にも設備的にも遅れていて、どんなに豊作でも、都市部に着くころには30%が腐ってしまうという報告もされていました。

今のロシアでは、ルイノクというと株式市場とか金融市場のこと。マガジンはスーパーマーケットやショッピングセンターのことになっています。時代は変わるものですね。

次の話題は、モスクワのポクロン丘に建設が予定されている大祖国戦争戦勝メモリアルの記事です。なんと1958年から計画されていたのですが、ようやく具体化。と思ったら・・・ソ連崩壊です。

完成したのは1995年。一応、対独戦勝50周年に間に合ったからいいけど、気の長いプロジェクトだったんだなーと。

正式名称は“Мемориал победы на Поклонной горе“で、この計画がどんな風に実現したのかを見比べてみるのも面白いかと思います。ちなみにこの施設、記事で紹介されている時には無かったものが追加されています。

それはロシア正教の聖ゲオルギー教会。(金色のネギ坊主です)
大祖国戦争の英霊たちも、まさか50年目にして教会に見守られて眠ることになるとは、思わなかったでしょうね。

*   *   *

最後は画像なしですが、「ソ連自然保護の旅」という記事から。
ソ連もそれなりに環境保護には力を入れてまして、それによると「ソ連国家水質気象・自然環境監視委員会」なるものが存在するとのこと。略称“Госкомгидоромет”「ゴスコムギドロメト」って、悪の組織か怪獣の名前だぞ。

面白いのは責任の範囲で、ゴスコムギドロメトでは水と大気の状態をモニタリングしてますが、土壌汚染の監視は農業省の管轄なのだと。
出たな、お役所。
農業省は家畜の他に野生動物の保護も担当しており、絶滅危惧種を調査した「レッドデータ」も農業省が発行しているのだそうですが、ゴスコムギドロメトの担当者いわく「農業省の仕事は不十分」とチクリ。

ちなみにソ連では「自然環境」と「(自分の)周囲の環境」というふたつの用語があるそうですが、後者には「騒音」が含まれ、「この問題はゴスコムギドロメトの管轄ではない」とのこと。
ソ連の官僚機構の実体が垣間見える記事でした。

それでは、また~。

2012年5月18日金曜日

今日のソ連邦 第19号 1986年10月1日 その1

今日のソ連邦は毎号欠かさず入手できていたわけではないので、いきなり間が空いたりします。自分が発掘に失敗してる可能性もありますが、まぁ、その時はその時で。
てなわけで、通常運転。
表紙を飾るのはウラジオストクの街を颯爽と歩くゴルバチョフ書記長です。活動的な若きリーダーを印象づける表紙ですね。横には今は亡きライサ夫人の姿も見えます。このお二人、今みても垢抜けた印象です。



今回もなかなか面白い記事が多いのですが、カテゴリー的には雑多な印象もあり、一度にすべてを紹介すると、かえって散漫になるような気がします。というわけで、何度かに分けてご紹介。







とりあえず主役のゴルバチョフ書記長の記事。実際に現地を視察したのは1986年7月28日だそうです。具体的には7月25日から28日までウラジオストク、ナホトカ、コムソモリスク・ナ・アムーレ、ハバロフスクなど極東沿海州の都市を歴訪したようです。
ソ連の書記長の動向が2ヶ月足らずで外国に伝わるというのは、当時の基準からすると早い方かもしれません。


この中で書記長は、ウラジオストク市に「レーニン勲章」を授与しました。ソ連では、勲章が工場やコルホーズ、都市などにも授与されることは珍しくありません。といっても、それでなにが変わるのかはよくわかりませんが。
ちなみにウラジオストク市が、ソ連海軍の赤旗太平洋艦隊司令部のある軍港であるという点について、本誌では一切触れられておりません。


チラホラ載ってる制服組をピックアップ。
軍人や警察の資料は探せばそれなりに見つかるものですが、港湾局関係はちょっと珍しいです。
一番上の左端の人物は夏用のブルゾンを着ているようです。袖口のポタンや、裾のサイズ調整用のボタンが1つしかありません。軍や警察だと2つなのですが。
真ん中の写真は港の最高責任者のようです。こちらは夏のサービスユニフォームを着ています。4つポケットの制服は当時とはしては珍しいですね。肩章や帽章も海軍や商船隊(モル・フロート)とはまるっきり違ってて興味深いところです。

一番下の写真は博物館になっている潜水艦S-56号をバックにした一葉。この潜水艦は港に面した目抜き通りにあって、大祖国戦争に関するモニュメントが整備され、太平洋艦隊司令部のビルとも隣接しています。軍事パレードも行われる場所です。

この写真は大通りとは反対側で、博物館の出入り口があります。書記長以下の視線は、1985年に整備された新しいモニュメント群に向けられているようです。
ちなみに書記長の真後ろにいる軍服姿の人物はソ連海軍の最高司令官チェルナヴィン提督。階級章は元帥で、ネクタイの結び目にも元帥章の星が見えます。

前任者のセルゲイ・ゴルシコフは連邦元帥の階級で任期を全うしましたが、チェルナヴィンはソ連が崩壊する最後まで海軍元帥のままでした。

なお、この時の訪問の模様は、ソ連海軍の写真集「ソ連邦の大洋の盾」にも載っています。
情報公開(グラスノスチ)の始まりを実感できる時代です。

次の話題はソ連版の「鳥人間大会」。
6ページにも及ぶ特集で、写真も多いのですが、全部紹介できないのが残念です。
次のページでは、とある飛行機発明家クラブで、事故による死者が出たことに触れられており、クラブ存続の危機があったことが書かれています。
意を決して、新しいモデルがテスト飛行に飛び立ちますが、規定のルートを飛ぶだけだった予定のパイロットが、いきなり空中でアクロバットを始め、関係者が肝を冷やしたとか。
結果は無事故でクラブも存続したとはいえ、ソ連が航空ショーでムチャをやるのは、こういう土壌があったのかとも。

さて、動力飛行機となると、アマチュアの趣味という範疇からは逸脱してる気がしますが、ソ連における学生や労働者のクラブ活動というのは、もともと本格的なものが多いようです。
日本ならパソコンでもエレキギターでもオートバイでも、お金さえあれば買えますが、ソ連ではまず不可能。その代わりに、行政の支援を受けた各種のクラブが高価な機材を揃えてくれるというわけです。

以前、モスクワのラジコン同好会のクラブを見学させてもらったことがありますが、船や潜水艦の模型を浮かべる専用のプールがあるのを見て驚いたものです。コンクリートで作られた本格的なもので、全長10メートルぐらいありました。
今更ですが、ソ連という国は、ショボイとスゴイの差が極端です。

続きは次回で。
ではでは~。

2012年4月30日月曜日

1985年 ソ連と日本

今回は「今日のソ連邦」ではなく、「ソ連と日本 善隣と相互協力」というパンフレットの紹介です。1985年にノーボスチ通信社が作ったもので、カラーページを多用した美しい冊子です。
こちらも「つくば科学万博」の会場で配っていたようですが、内容的にあまり堂々と配ることはできなかったようで・・・・。
というのも、この中に登場するソ連の最高指導者が「コンスタンチン・チェルネンコ」なのです。

ながらく続いたブレジネフ政権のもと、ソ連は軍事力こそ増強させますが、経済の停滞は深刻なものでした。そこで当時、KGB議長だったユーリー・アンドロポフが改革派のリーダーとして就任するものの、持病が悪化して、わずか1年3ヶ月の任期でこの世を去ってしまいます。


その次に登場したのがチェルネンコでした。
改革派であるスタブロポリの連中が、ドニエプル・マフィアと陰口を叩く、ブレジネフ系列の人物で、保守派としては巻き返しのチャンスだったはずです。
しかし、この人、「改革にブレーキこそかけなかったが、ペダルに足を乗せられないほど衰えた老人」と評される有り様。任期はたったの11ヶ月で、1年もちませんでした。

死去したのは1985年3月10日ですから、「ソ連と日本」の発行時期ともろに重なります。いまさらページの差し替えはできず、回収もできなかったようです。
それにしても、この肖像写真・・・・・・もうちょっとマシなのはなかったのか? いや、そもそも写真なのか、レタッチ過剰なのか、イラストなのか、それすら、よくわかりません。ちなみにこの人、社会主義労働英雄を3度も授章してるのに金星勲章はひとつもないあたり、微妙なポジションがなんとなく想像できたり。


とはいうものの、パンフレット自体は紙質もよく、印刷もきれいです。記事は政治・経済・芸術・文化、民間交流など日本との関係をメインにすえていますが、割愛。
以下、目についたグラビアを、とりとめもなく紹介してみます。







北極海での資源開発。氷に閉ざされた採掘リグってのは不思議な眺めです。







高い所はイヤ。一方、シベリアの金の採掘現場の写真というのも珍しいです。シベリア→金→マガダン→ラーゲリって連想は・・・自然ですよねぇ?









広大なレナ河。行き来してる船の大きさから見ても、かなり大きな河川であることがわかります。核物理学研究所の円形の部屋は、粒子加速器かなにかの設備と関係があるのでしょうか。なかなかSFチックでカッコいいです。






ピオネールのサマーキャンプ! 
ショートパンツにツインテールの女の子がポイント高いです! 
というか浴衣の着付け、誰かもう少しなんとかしてあげられなかったのかなぁ。
日本人の女の子がかわいそうですぞ。




とりあえず、今回はこんなところで。
でわでわ~。

2012年4月16日月曜日

映画・映画・映画

いろんなタイミングが重なって、ここ一ヶ月に連続して3本も映画を見てます。
『プリキュア・オールスターズ New Stage』、『ストライクウィッチーズ劇場版』、『BATTLE SHIP』というラインナップ。
気づいたら「女の子」→「女の子+ミリタリー」→「ミリタリー」という、なんとも頭の悪い3連コンボを決めていました。

プリキュアは、最近ではすっかり恒例の年2作体制の1本で、オールスター総出演のお祭り映画。今回は過去のプリキュアたちの一部にセリフがまったくないという、オタ的にはちょっとした物議をかもした作品ですが、28人もいればやむを得ないかなという感じもあります。ストーリー的にも、ちょっとホラー風味があったりして、今までとはちがう作風。
でも熱い展開は毎回、安心して楽しめます。自宅をブルーレイ再生環境にしたのもプリキュアのためだったし。今回もソフトが出たら買わなくては。

ストライクウィッチーズは「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」。これまた熱い展開で、ミリオタ的には思わずのけぞってしまうようなサプライズも。劇場でのわたしは、さぞかし気持ち悪い笑顔を浮かべていたにちがいありません。
ちなみに見ていて「おっ!」と思ったのは、主人公の宮藤芳佳が「金鵄勲章」を貰っていたこと。ほんの一瞬しか映りませんが、リボンの形から察するに功五級か? これってすごいことですよ。あの年から、もう終身年金がもらえますよ。えーと…1943年だとすると350円か? 公立学校の教員の初任給が55円という時代に!

そして最後はBATTLE SHIP。シナリオのバカっぷりは、3本の中で一番です。いかにもハリウッド的な、アメリカンテイスト満載の「よいこの怪獣映画」です。つーか、敵メカがほとんどネウロイで、いつウィッチたちが登場するのかと思ってしまいましたわ。
劇中には日本の海上自衛隊も登場し、浅野忠信扮するナガタ艦長が結構な見せ場をもらっています。そしてラストには、こちらも勲章のシーンが。地球の危機を救った英雄たちに「Navy Cross」(海軍殊勲十字章)やら「Silver Star」(シルバースター勲章)が授与され、ナガタ艦長にも「旭日中綬章」が授与されたことがわかります。
でも、なんとなくケチくさいなあ…とも思ったり。せっかく宇宙人から地球守ったんだから、出し惜しみせずに、ここは「Medal of Honor」(名誉勲章)とか、「桐花大綬章」を授与したってバチは当たらないんじゃなかろーか。

それ以外の個人的なポイントとしては、映画に登場する海上自衛隊の記章類を、知人がすべて手配していたという点でしょうか。もちろん仕事として引き受けたわけですが、無償提供していればハリウッド映画にクレジットされてたかも?
まぁ、他にもツッコミどころ満載のバカ映画ですので、ポップコーン片手に気楽に見るのがよいでしょう。
でわでわ~。